私が 「思い出し療法」 を提唱する理由
まほろば東京クリニック院長の中村信也です。
現代の医療は進歩していますが、認知症やガンに対して、西洋医学的な高額治療を
いくら施しても治らない、という現実を私は数多く見てきました。
強い薬や最新の抗がん剤に頼るばかりが医療ではありません。
認知症で言えば、そうした高価な最新治療よりも、その人が中学生、高校生、人生では、恋愛や初めての就職というような「一番輝いていた時代」に聴いた曲を聴かせる方が、よっぽど脳に効果があり、患者さんを元気にすると確信しています。
「音楽を聴く」
「みんなで歌って踊る」
「お互いに勇気づけの言葉をかけ合う」
一見すると、これらは医療の世界では「泥臭いもの」に見えるかもしれません。
しかし、心の底から楽しいと感じる時間や、人と人との温かい絆こそが、どんな強い最新薬よりも、人間の生きる活力を引き出し、病気に立ち向かう力になってくれるのです。
「思い出し療法」 がもたらす効果
●閉ざされた記憶の扉を開く
若い頃に口ずさんだ思い出のメロディーは、脳の深い部分を刺激します。
薬では呼び覚ませなかった表情や言葉が、音楽をきっかけに劇的に戻ってくることが珍しくありません。
●心と身体を動かすアプローチ
ただじっと治療を受けるのではなく、仲間と一緒に声を出し、身体を動かして
笑うこと。この自然な営みこそが、認知症の予防や改善、そして様々な病気の
進行を抑える最高の特効薬になります。
●今日、そして明日を生きるエネルギー
楽しかった過去を思い出すことは、単なる思い出話ではありません。
「今」を楽しく生き、明日への希望を持つための、最も副作用のない治療法です。
