『新キッズ宣言』10の提言

 ―― ボクたち、わたしたちの未来は、自分でつくる!

   現代日本は、経済、政治、医療、社会などが軒並み腐敗、崩壊に向かっています。
   原発事故、政治腐敗、経済破綻、医療崩壊 …… 連続する猟奇事件…。

   これらの悲しくも恐ろしい堕落の遠因をかんがえてみました。
   これら没落の背景にあったのは、戦後の「学歴社会」と「偏差値教育」です。
   そこで産み出されたのが、大量のテスト秀才……別名、記憶ロボットです。

   彼らに決定的に欠けているのは、創造力、構想力、そして行動力です。
   他方、社会で成功を収めている人々の中に中卒、高卒のかたが多いのに驚きます。
   彼らには、学歴はありません。
   しかし、人間力、現場力、そして挑戦力があります。

   社会が激変する昨今――“記憶ロボット”たちが、生き残れるわけがありません。
   現在の日本の惨状が、それを証明しています。

   つまり――
    「学歴社会」「偏差値教育」が日本を滅ぼしかねません。

   そして、その証明として、日本の教育現場の惨状があります。
   疲弊した教師たち……、無気力な子どもたち……。
   はじける笑い声のない教室は不気味です。
   ヤンチャな悪戯のない学校はつまらない。

 ●「フィンランド式教育」に見習う

   今、世界が注目している教育システムがあります。
   それが「フィンランド式教育」です。
   この国では「通信簿」がありません。テストで「順位」も付けません。
   よって「共通一次試験」も「偏差値」もない。
   子どもたちのライバルは、過去の“自分”なのです。
   そして、この国は知性、行動ともに優れた人造りに成功しています。
   ここにも、一つのヒントがあるように思えます。
   幼いお子さんを持つお母さん、お父さんたち
   可愛い孫たちを愛おしむお爺さん、お婆さん
   そして、この国を愛し、この国の未来を憂えているあなた
     『新キッズ宣言』 に賛同してください!
   まず―― 心の底から、思いと、願いを声に出しましょう。




『新キッズ宣言』10の提言

(1)「通信簿」「教科書」の押し付けをなくしてください!
     ―― 独創力、発表力、行動力を培(つちか)い、挑戦精神を養う。

(2)家庭や学校で鉛筆を削らせてください!
     ―― 手先の器用さは、刃物を扱うことから培われます。

(3)音楽で童謡を歌わせてください!
     ―― 伝統唱歌は、瑞々(みずみず)しく美しい日本語の宝庫です。

(4)国語で落語の「ことば遊び」を聴かせてください!
     ―― 会話コミュニケーション能力を高めます。

(5)名作映画の感動を子どもたちへ!
     ―― 日本の文化遺産『七人の侍』『東京物語』は必見。

(6)語学は耳で体で学ばせてください!
     ――「言葉は伝達の道具」全身で聴いて、全身で話しましょう。

(8)健康力を高める食育、体育、課外体験を実践!
     ―― 少食、菜食、長息、筋トレ、笑い、実体験、を生活習慣に。

(9)検査、病院、クスリはいらない!
     ―― 病気になったら、僕らは食べずに寝て治す。

(10)住宅、校舎は木造にして、
    個室よりも家族みんなの居る場所にしよう!

     ―― 自然素材で、安心・安全生活。

                   提唱/ 船 瀬 俊 介

Page top icon